忙しい一日を終えて、ゆっくりとくつろぐ夜の時間、クレンジングクリームをたっぷり指にとって、マッサージしながら顔にのばし、メイクアップ・ファンデーションをふきとる。
そしてそのあと、石けんとぬるま湯でダブル洗顔。
昼間は化粧をしている方の多くはこうやってメイクアップを落としているという話を聞きます。
「クレンジングクリームで油汚れを落として、石けんで水に溶ける汚れを落とさないとダメなの。
化粧品はキチンと落とさないとシミの原因になるのよ」こういって毎日せっせと日課に励んでいたある女性が、こんな声をあげました。
「あんなに化粧品を肌に残さないように注意していたのに、どうしてほほのところにシミができてしまったのり‥」理由は明らかです。
お気の毒ですが、汚れをとるためにせっせとやっている洗顔が、かえって皮膚のくぼみや穴に汚れをつめこんでいるのです。
現在多くの化粧品メーカーがすすめている、クレンジングクリームによる洗顔法は、適量をとり、額、両ほほ、鼻の頭、下あごなどに分けてつけてください。
指で、マッサージの要領で内から外に、下から上にと、すみずみまでのばしてください。
ぬるま湯で洗い落とすか、ティッシュかガーゼを使ってていねいにふきとってください。
洗い流さない場合は、ふきとり化粧水をコットンに含ませ、残った油をていねいにふきとってください。
などと記述されています。
このように、常温で固体であるクレンジングクリームを″顔にのばして″と説明しているのが一般的です。
しかし、ちょっとここでメイクをした肌を思い浮かべてください。
肌は決してツルツルのガラスの表面のようなものではありません。
肌にはたくさんのくぼみ、毛穴や汗腺や皮溝があります。
顔に塗られたファンデーションは、その肌のくぼんだところに入り込んで、たくさん付着しています。
ですからクレンジングクリームをすり込んでふきとると、ファンデーションの表面は落ちますが、残りは肌のくぼみに押し込んでしまうことになります。
これでは、畳やカーペットの上にこぼしたマヨネーズを、ぬれた雑巾でふきとろうとするようなもの。
表面はきれいになっても、皮溝に押し込まれた汚れは決してきれいにはとれません。
マイクロスコープで肌を長期間にわたってみていくと、大部分のシミは毛穴の回りから発生し、皮膚層に広がっています。
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